技術情報
めっき液の均一電着性を調べる
均一電着性とは?
複雑な形状であっても均一に電気めっきをするには、広い電流密度範囲にわたってめっき厚差がほとんど出ない条件が必要です。この均一にめっきをする浴性能を均一電着性といい、電流効率などと同様に液組成、添加物、温度、電流密度、撹拌など様々な条件によって影響を受けます。
均一電着性を測定するにはハーリングセルを一般的に使用します。陽極の位置を変えることで両陰極への電流配分比を変化させ、その時の金属析出量とフィールドの公式を使い均一電着性を求めることができます。
ハーリングセルとは
ハーリングセルはめっき液の均一電着性を調べることができる装置です。
水槽の両端に陰極板(テストピース)をセットし、その間に陽極板をセットします。陽極板を中央にセットすれば左右の陰極板に析出するめっき重量は等しくなりますが、バランスを変えることで変化が見られ、めっき液の特性を調べることができます。
ハーリングセルでできること
ハーリング水槽を使用すれば均一電着性を調べられるほか、別売りのベントカソードを使用することでつきまわり性の確認もできます。
極間距離を自由に変えて実験用水槽としてもご使用いただけます。
ハーリングセル関連製品