技術情報
筆めっきに関するよくあるご質問(FAQ)
材質について
Q. アルミニウム上に筆めっきはできますか?
A. アルミニウム上にも筆めっきを施すことが可能です。
ただし、アルミニウムの番手によってめっき具合がかなり変わります。純アルミに近い1000番台は密着性確保が難しく、5000,6000,2000番台は比較的処理しやすいです。
また、適切にエッチングを行い酸化被膜を確実に除去しないとめっき皮膜が密着せず、すぐに剥がれてしまいますので他の金属に比べると作業難易度はやや上がります。
Q. チタン上への筆めっきはできますか?
A. チタンに適した前処理液がないため、チタン上への筆めっきは出来ません。
Q. 硬質クロムを筆めっきでできますか?
A. 6価クロムは理論的に筆めっきが難しいのと、めっき液が危険品であるため当社では取扱っておりません。
硬質クロムの代わりに、クロム色のメッキ液(BP-CR-02ニッケルコバルトめっき(6価クロム色))をご用意しております。
使い方について
Q. 普通のめっき液は筆めっきに使えますか?
A. 普通の槽用めっき液と筆めっき液は組成が異なるため、普通の槽用めっき液を筆めっきに使うことは推奨いたしません。
Q. カーボンで筆先につける脱脂綿はなくても使えますか?
A.脱脂綿の役割はめっき液の保持と筆先が処理面に直接触れるのを防ぐ意味があります。
特に筆先がカーボンの場合、カーボンから若干粉末が出てきますので、混入防止のために脱脂綿をご使用下さい。
筆具にも脱脂綿を付属しております。
Q. 銀めっきははどのように行いますか?本液とA液が分かれているのはなぜですか?
A.筆めっきを行う流れは以下の通りです。
電解脱脂→活性化→ストライク銀めっき→銀めっき
銀めっきは浴安定性のため、使う直前に液を混ぜていただく方法をとっております。
そのため、本液とA液に分かれており以下の4本で構成されています。
ストライク用(本液)100mL、ストライク用(A液)500mL
ノーシアン銀(高濃度本液)100mL、ノーシアン銀(高濃度A液)500mL
ストライクめっきは後に行う銀めっきの剥離防止のために必ず行ってください。
購入方法について
Q. 筆めっきは誰でも購入できますか?
A.工業用の筆めっきのため、個人の方には販売しておりません。めっき液に危険物が含まれるため、毒劇物取扱責任者を設置している事業者様に限らせて頂いております。
Q. サンプル付けはしていますか?
A.購入前提でのサンプル付けは有償で行っています。ただし条件によってはお受けできない場合がありますのでご了承ください。
Q. デモ機の貸し出しは行っていますか?
A. 筆めっきのデモ機及びレンタルは行っておりません。